まのめ
高校生の時はとにかく毎日暇だった。授業がつまらなかったから毎日本を読んでいた。僕の高校の図書館は大きかった。(蔵書数が一定を超えると図書室ではなく図書館と呼ぶらしい)
大学に入ってスマホを手にして暇がなくなった。スマホが暇を駆逐した。多分物心ついたときからスマホがある世代は「暇」という言葉の意味を知らないんじゃないかと思う。
読書に関して僕はその程度なので、芥川賞直木賞の受賞作品を受賞のニュースで見るまで読んでいないし、知らない。
CDショップ大賞も日本レコード大賞もアカデミー賞もなんとなくわかる。ああ、あれが取ったのかって分かる。
それとも芥川賞はちょっと構造が違うのだろうか。どちらかというと「タワレコメン」とかに近いものなのだろうか。そんな空気を感じる、本屋から。
コンビニ人間を読んだ。おもしろかった。
本読んでるとき実在の人物に似てるとその人が役者となって物語が進んじゃうことってあるじゃないですか。
ないですか?
僕コンビニでバイトしていたことがあって、コンビニ人間に出てくる白羽さんってひとがコンビニバイトの馬目さんってひとと人物像が被っていてほーんとクソみたいな奴だったんだけど、コンビニ人間の物語が進むにつれ少し白羽さんを愛せるようになってきていて、同時に馬目も少しだけ愛せるようになった。よかったな馬目。
今のバイト先はとってもいい感じだ。